ミャンマー衣料品製造連盟は、EU向けの衣料品輸出が13%増加する見通しを発表した。現在、EU向けの輸出は衣料品輸出全体の47%を占めており、2019年には60%に達すると予想されている。
欧米諸国から経済制裁を課されていた2000年代には輸出額は4億ドル程度で推移していたが、2012年に9億ドルへと急上昇した。EUから特恵関税が適用された2013年には33%増加した。2017年は27億ドルで、数年のうちに30億ドルに到達すると見込まれている。
しかし、EUの特恵関税制度が無くなれば、ミャンマー経済に大きな影響を与えることは間違いない。約15年前にアメリカから同様の貿易制裁を受けた際には、150の工場が閉鎖され、10万人近くの失業者が出た。
現在、衣料品業界で働く人の90%は女性であり、そのうち25%は管理職についている。また工場責任者の38%は女性である。EUからの特恵関税の権利を守ることは、ミャンマーの女性を守ることでもある。
【Myanmar Business Today 8th Nov 2018】