保険セクターにおける外資参入規制 年度内に緩和か

28 November 2019

2018年度内に外資保険会社の国内の営業が認められる見通しだ。

ミャンマーの保険セクターにおいて民間企業による営業が認められた2013年から5年が経過する。しかし国内の保険普及率は依然低いままだ。ミャンマーでは国営企業であるミャンマー保険公社が国内保険市場の45%のシェアを持ち、市場の寡占が続く。さらに民間保険企業は保険商品の開発を規制によって禁止されているため消費者は数少ない選択肢しか与えられず、また販売チャネルも規制対象となっており他国のように国内に広いネットワークを持つ銀行支店を活用できないのが現状だ。こうした市場構造が保険普及率を妨げている。

外資参入が認められ、また上述の規制が緩和されることで外資企業から国内民間保険会社へ販売ノウハウや商品開発力の移転が進み、国内保険市場の発展が見込まれる。しかしそのためには、極度の寡占化が進んだ現市場構造にて、どのようにして国内保険会社が外資企業に飲み込まれることなく共存共栄を図っていくのかというタイムラインを政府は示す必要があるだろう。

【Myanmar Times 29 Oct 2018】