ミャンマーのマイクロファイナンス機関(MFIs)は現在、国内300万人の小規模事業者に39億チャットの貸付を行い、彼らの生活をささえている。その一方、マイクロファイナンスが原因でさらなる負債に苦しんでいる人も多くなっている。
問題の原因は、MFIsが必要以上に数多く存在していることにある。一人で複数の機関から借り入れすることは一般的となっており、資金調達の手軽さから、自らの返済能力を超えた借り入れをしてしまう事業者が後を絶たない。もう一つの原因として、MFIsがより多くの利子収入を得るため、必要以上に貸付を行っていることが挙げられる。「MFIsが利益を追求するのは当然だが、彼らは貧困層の生活向上にも注力すべきだ」と、国連資本開発基金のコーディネーター、Paul Luchtenburg氏は語る。
これらの問題は、与信に関わるデータ不足によるものである。信用調査機関が顧客情報を収集、保管することで、MFIs は意思決定に必要なデータに容易にアクセスできるようになる。ミャンマーマイクロファイナンス連盟は、顧客データ処理システムの導入を各省庁に要請したと発表している。
【Myanmar Times 5th Nov 2018】