ミャンマー中央銀行は、国内のすべての取引にミャンマーチャットの仕様を義務付け、チャットの価値向上とドル化防止へ努力を続けている。中央銀行頭取代理のU Bo Bo Ngeが上院での質疑応答の場で明らかにした。
U Bo Bo Ngeは政府がミャンマー全土で外貨交換所の設置を認めていることに言及し、ミャンマー・チャットの使用を促した。しかし、ホテル、レストラン、外国資本の私立学校、海外投資家向けの不動産賃貸ではドルが使用されており、政府自体も土地のリース取引やジョイントベンチャーへの投資にはドルを使用しているのが現状である。
チャットの対ドルレートは今年9月半ばに1ドル1630チャットという前例にない水準まで下落し、現在は1500~1600チャットで推移している。政府は違法な外貨取引に警戒を強め、市場変動の抑制を図っている。
【Myanmar Business Today 29th November 2018】