ダウェイ経済特区の報告書によって地元住民の懸念が明らかに

28 November 2019

ミャンマー政府とタイ政府の間でダウェイ経済特区の設立についての合意がなされてから今年で十年になる。ダウェイ経済特区はミャンマー南部に建設中で、深海港や石油精錬所を備え、完成すれば東南アジア最大級の経済特区となる。2013年に、財政赤字と地域住民の反対により建設は一時中断されているが、政府は間もなくプロジェクトを再開するという声明を出している。

11月29日に、経済特区設立プロジェクトに関して住民の意見をまとめた報告書が刊行された。同様の調査は過去にも行われていたが、プロジェクトの一時中断後は初めてとなる。報告書では、住み慣れた土地を離れることへの懸念、新たに生み出される雇用・インフラへの期待など、住民たちの様々な意見が取り上げられた。住民たちは特に、体系的で平等な情報アクセス、公正公平な補償制度などを政府に求めている 。

政府は過去の過ちを繰り返さないためにも、地域の既存の価値を理解し、住民の声、持続可能性を考慮し、包括的な開発を可能にする環境づくりに努めていく必要がある。

【Myanmar Business Today  6th Dec 2018】